「グレインフリー」というドッグフードを聞いたことはありますか?
グレインフリーとはどんな意味で、どんなフードなのでしょうか?
このページでは
- グレインフリードッグフードとはどんなものなのか
- グルテンフリーとの違い
- グレインフリーの良い点・悪い点
- おすすめのグレインフリーフード
まで徹底解説します!
ぱっと読む見出し
グレインフリーとは?
グレインフリーの意味
グレイン(grain)とは穀類のこと。
フリー(free)とは 他の言葉の下に付く場合、「その物質を含んでいない」ことを表します。
つまり、「グレインフリー」とは、穀類を完全不使用という意味です。
ペットフードにおけるグレインとは
ペットフードにおいての穀類(グレイン)は、一般的には「米」「麦」「トウモロコシ」「キビ」などのイネ科の種子のことを指しますが、メーカーによっては「豆類」が含まれる場合もあります。
そのため、グレインフリードッグフードには
- 「イネ科の種子」を使用していないもの
- 「イネ科の種子+豆類」を使用していないもの
があります。
グルテンフリーとの違いは?
グルテンフリーとは
グレインが穀類全般を指すことに対し、グルテン(gluten)とは、主に小麦粉や大麦、ライ麦などの麦類から得られたタンパク質のこと。
ですので、グルテンフリーとは、麦類(のたんぱく質)不使用ということになりますね。
グレインフリー=グルテンフリー
上記の図のように、グレインフリーのフードは、穀物全般が不使用ですので、必然的にグルテンフリーになるというわけです!
とりすぎ注意?穀物の危険性
パンやホットケーキ、パスタ、ピザ、ケーキなど、小麦やとうもろこしなどの「穀物」は私達の生活にありふれていますが、穀物類は摂り過ぎると太る、アレルギー、消化不良など、様々な害をもたらすことがあります。
私達や愛犬たちがたくさん摂取している穀物類(グルテン)は、体の中で消化されて糖質に変化し、エネルギーとして使われます。
エネルギーになってくれる食材なのに、なぜあまり取らないほうが良いのでしょうか?
詳しくみてみましょう。
太る原因に
穀類の最終形態は糖質
砂糖などの「糖質」のとりすぎが肥満につながり、体に良くないということはご存知かと思います。
穀物類も、体内で分解されると最終形態は砂糖と同じ「糖質」になるんです。
糖質を大量に摂取すると、体内で血糖値が上昇し「インスリン」という血糖値を下げるホルモンが分泌されます。
このホルモンには、脂肪をエネルギーとして貯めこむ機能があるので、穀物類を多く摂取すると血糖値が上がり、太りやすくなってしまいます。
グレインフリーにすればダイエット効果も?
近頃流行っているライザップの「炭水化物抜きダイエット」は糖質をとらないように制限するダイエットです。
糖質を取らないと、身体に必要なエネルギーが足りなくなるので、脂肪を使ってエネルギーを作りだそうという機能が働き、痩せるのです。
肥満ワンコも、グレインフリーのドッグフードに変更したら痩せる可能性もありますね!
アレルギーの原因に
アレルギーを起こしやすい食材リスト
穀物類のタンパク質は食べ物のなかでもアレルギーになりやすいタンパク質なんです。
犬がアレルギーを起こしやすい食材リストをグラフにまとめてみました。
食材にはたくさんの種類があるのに、犬がアレルギーを起こしやすい食材として穀類(大豆を含む)が4種類も名を連ねています!
穀類がアレルギーを起こしやすいと言われる理由も納得ですね。
参照元:BMC獣医学研究(英語です)
ある日突然アレルギーは起こる
今まで平気で穀物類を食べていたワンちゃんも「ある日突然!」穀物のタンパク質に反応してアレルギーを起こす可能性があります。
筆者の友人にも(人間ですが)ある日突然小麦アレルギーを発症してしまい、入院するほど重症になり、それ以降一切小麦が食べられなくなってしまった人がいました。
ワンちゃんの小麦アレルギーも、犬種でいえばダックスフントやチワワ、フレンチブルドックなどによく見られます。
何か一つでもアレルギーを持っている子は他の食材でもアレルギーになりやすいので、特に注意してあげてください。
- フードを食べても吐く、下痢をする
- 湿疹や皮膚病が治りにくい
といった心当たりがある方。もしかしてそれは穀物アレルギーのせいかもしれません。
一度病院でアレルギーチェックを行ってくださいね。
犬は穀物を消化し辛い
犬は穀物を消化し辛い身体の作りになっています。
私達人間は、穀物を食べた際に唾液中に「アミラーゼ」という消化酵素が含まれているため、咀嚼と唾液により穀物を口の中である程度分解できます。
しかし、犬は唾液中にこの消化酵素「アミラーゼ」を人間のようにたくさん持っていません。
体内に入ってから、膵臓から分泌されるアミラーゼがあり、穀物を全く消化できないわけではありません。
しかし、ほぼ消化されないまま十二指腸まで穀物が到達するのですから、胃や腸への負担があります。
また消化の効率が人とくらべてかなり悪いことになりますので、効率の良い栄養分とは言えません。
グレインフリーフードの良い点と悪い点
グレインフリーのフードにも、良い点と悪い点があります。
みていきましょう。
グレインフリーの悪い点2つ
1.価格が高め
安いドッグフードには、かさ増し目的で穀物類が使われることが多いですが、グレインフリーのドッグフードの場合、かさましになる穀物類が入っていないので、価格が上がる傾向にあります。
原材料の肉の割合が高くなるからですね。
しかしメーカーによってはまとめ買いや定期便で安くなる制度があるので、ぜひ利用してください。
定期便は、重いものを運ぶ手間やフードの買い忘れもなくなりますし、良いフードを安く購入出来、メリットだらけです!
2.すべての犬に向いているわけではない
グレインフリーのドッグフードは全てのワンちゃんに向いているわけではありません。
グレインフリーのフードは、穀類が入っていないため、炭水化物が少ない傾向にあります。
そのため、フード自体に含まれるタンパク質が多くなりがちです。
持病があり、動物病院で高タンパクのフードを控えるように言われているワンちゃんや、極端に運動量が少ないワンちゃんは、過剰摂取により、内臓に負担がかかる可能性がありますので注意しましょう。
グレインフリーの良い点2つ
1.アレルギーに対しての安全性
グレインフリーのドッグフードは
- 穀物アレルギーの子でも与えられる
- アレルギーになるリスクが低い
という特徴があるため、アレルギーの改善や予防に効果的です。
愛犬が皮膚を痒がるなどの、「アレルギーかも?」という症状でお悩みの方は一度グレインフリードッグフードを試してみると良いかもしれません。
※その他入っている食材が体質に合うものかどうかもメーカーごとにしっかり確認してくださいね。
2.消化に良い
消化に悪い穀物類が入っていないので、フードを効率よく消化できます。
そのため毛艶がよくなったり、便の状態が良くなったりといった評判を聞くこともあり、体質改善の効果も期待できますね。
おすすめのグレインフリー・ドッグフード
ワンコ飼い主さんたちからの評判が良く、筆者がおすすめするグレインフリーのドッグフードはこちらです!
ランキング形式で評価してみたので、ぜひ参考にしてください。
まとめ
・グレインフリーとは、穀物不使用のフードのこと。
・犬にとって穀物は消化が悪く、太りやすく、アレルギーになりやすい食材です。
・値段は高いけど、やっぱりグレインフリーフードのほうがおすすめ!
・体質改善効果があったという評判もあります。
ドッグフードの成分なんて見たことなかった。そんな飼い主さんもいるかもしれません。
でも、今からでも遅くありません!
愛犬の体調管理のために、グレインフリーのドッグフードを与えてみてはいかがでしょうか。